月別アーカイブ: 2014年2月

まるで本物!?

究極のカニカマ
カニかまぼこというと、手で簡単に割けるようになっている表面が赤色で中が白いかまぼこだ。割ける感覚と色でカニっぽくしてあるが、あくまでカニっぽいだけのもの。一目で「カニカマだ」と誰もが見分けることができる。しかし、最近は一目でそれがカニカマだとは見抜けないほどかにそっくりに作られたカニカマがあるという。テレビ番組で紹介されてから有名になったこのカニカマ。番組内では本物のカニと並べて目利きのプロに見分けさせていたのだが、確かに素人が本物のカニと見分けることは難しいと思えるほど精巧に作られていた。テレビで観て以降「どれほどそっくりなのか一度食べてみたい」と思いつつも、地元のスーパーでは見かけたことがないためこれまで対面できずにいたのだが、先日、思いがけず出会うことができた。
ある日母が昼食にとスーパーで買ってきてくれた8貫ほどの握り寿司のセットの中に、かにの握り寿司が1貫だけあった。「かにが入っているなんてスーパーの寿司のわりに豪華だね」などと話しつつ食べた後、何気なくラベルを見ると、「かに」の文字が無い。いや、正確に言うと「かに」の文字はあったのだが、「かに風味かまぼこ」として表示されてあったのだ。驚いてその場にいた母や夫に伝えると、「え!?あれカニカマだったの!?」とその場は騒然としてしまった。誰もが「これは本物のかにだ」と疑わなかったほど、そのカニカマは本物そっくりだったのだ。その寿司は1セットしかなかったため、食べた夫に味はどうだったのか聞いてみると、「かにと思い込んで食べていたからなぁ…。何かいつものかにの味と違った気もするけど」とのこと。どうやら味も本物に近くなるよう作られているようだ。
「テレビでは観たけれど、ここまでそっくりとは…」と、生産者のこだわりに脱帽し、皆で「すごいすごい」と大興奮してしまった。ただ、実際に見ることができたものの私は食べることができなかったのが残念で、再会を求めて以前よりも更にスーパーのかまぼこ売り場を覗く頻度が上がってしまったのだった。

残念、食べられなかった

ここ数年、福井県出身の義理妹が福井へ帰るたびにセイコガニを買って帰ってきてくれていました。そして、いつも「おすそわけ~」と言ってセイコガニ2杯を私たちのところへ持ってきてくれていました。私は“セイコガニ”がそんなに食べられない(福井の家庭ではよく食べられているみたいですが)ものだなんて、ついこの間まで知りませんでした。
食べられないというよりは食べられる期間が短かったりして広く全国にあるものではないということのようですが。彼女いわく「福井の家庭ではよく食べている」と聞いていたので一般的に食べられるものなんだと、恥ずかしながら、ちょっと勘違いしていました。
今は海のない県に嫁いで十数年たちますが、やはり海の匂いがするものはたまらなくて(日本海だろうが太平洋だろうが東シナ海だろうが関係ないんだ)特にカニやサザエなどは海の匂いが濃くて、良くてクンクンしてしまいます。
カニをむく担当は、うちではもちろん(笑い)パパの担当です。他のみんなは、皿にカニの中身がおかれるまでジッと待っているわけです。カニを食べている間は宴会の間だって、黙々と食べていて静かでおかしい(笑)といいますが、うちはパパ一人がむいているだけなのにみんなお行儀よく待っています。その静かなことといったら、ちょっと笑えます。いざ食べだしたら、なんと言っても身だけになっているカニを食べているわけですから、あっという間に食べてしまいます。またまたむいては皿にいれ、まるでツバメだなと思うほどです。セイコガニも義理妹に身のはずし方をきいて上手に分けてくれました。ホントにいい人だなこの人…。今年は残念ながら食べられませんでした。セイコガニ、来年はまたむいてもらって食べたいなあ。と思うのでした。

海は楽しいけれど…

暑い夏になれば多くの人々が海へ出掛け、楽しい時間を過ごすことだろう。寒い冬でも、多くの人々が海で釣りを楽しむだろう。砂浜や波間、魚たちといった美しい光景、そしておいしい魚介類と、海は人々にとって楽しく魅力的な場所である。
しかしその一方で、海には危険な一面もあることも人々は知っている。泳いでいれば潮に流されるかもしれないし、毒のある生物に触れてしまうかもしれない。釣りをしていれば、天候の悪い時なら波にさらわれる危険がある。今回はそんな危険のひとつ、毒のある生物に触れてしまった知人の話を紹介したいと思う。私の夫は釣りが趣味で、よく我が家へ集まっては同僚たちと釣りに出掛けていく。趣味と言ってもまだ数年の経験しか無いので、いか釣りに行くキス釣りに行くと言って出掛けては何も獲れないか餌となるアジだけといった成果で帰ってくるのが殆んど。それでも「だめだったー」と言いながらもにこにこと楽しそうに皆帰ってきていた。
しかし、ある冬の始めの日、福井の海から帰ってきた夫達の笑いが、いつもの「楽しかった」という笑いではないときがあった。どうしたのかと訊ねると、同僚の一人が変な魚に触って指が大変なことになったのだと皆で笑いながら話しだした。
その“変な魚”は、触れて指が大変なことになった同僚Aが釣り上げたのだが、釣り上げてすぐ「何だこれ!?」とつい言ってしまうような怪しい風貌だったそうだ。声を聞いてなんだなんだとAの元へ皆駆け寄りその魚を見てみると、小ぶりで黒っぽい、なまずのような変わった魚。皆「これは触ったらヤバイやつだ」と感じたため、触らないようにして海に帰そうとしたのだが、口から針を取るためには触ってしまう危険を冒さなければならない。針を取ろうと四苦八苦するうちにうっかりヒレに触れてしまったというわけだ。それからしばらくしてAは「指が痛い」と言い出した。痛みに弱い方ではないAだったが、それでも釣りを続けることなど到底無理というような痛みだったため、Aはその後ずっと車中で待機することになってしまった。夫が様子を見に行って見たのは、「暖めるとマシになる」といって車の暖房に手を当ててすっかりしょげているAの姿。そんなAを置いて釣りを続けられないと、釣りはそこでお開きとなった。
帰りの車中でもテンションが上がらず暖房に手を当て続けているA。普段明るくお調子者のAがすっかりしょげかえっているので皆思わず笑ってしまったというわけだったのだ。
Aが触ってしまった魚は一体なんだったのか?帰宅した夫が調べてみると、どうやら“ゴンズイ”という魚らしい。夫たちが「ヤバイ」と感じたとおりヒレに毒を持ち、触ると激痛に襲われるという魚だった。酷い場合は呼吸困難にも陥ってしまうというので、痛みだけで済んだAは幸運だったといえるだろう。医者に行くのが一番だが、なんと薬用入浴剤をお湯に溶かしてにつけると解毒できて痛みが引くという変わった応急処置方が効果的だそうだ。そして、食べるとおいしいらしい。美しいバラに棘があるように、おいしいゴンズイには毒があるということなのだろうか…。
海にはゴンズイの他にもクラゲやガンガゼのように毒を持った危険生物が多く生息している。海を安全に楽しむためには、こうした生物に対する知識と対処法を身につけておく必要があるだろう。

社員旅行!

社員旅行で福井を訪ねました。
いま福井に行くなら目的はただひとつ、越前蟹しかありません。
ってそうなのか? 景観は? いえいえ、昼間どんな風光明媚な場所を訪ねて心を洗われようと、やっぱり夜の宴でみんなして蟹にかぶりつくことにこそ、ほんとうに「冬の福井に来た」ことの意義があるのです。
なんて、同僚たちがみなそう思ってたかどうかは知りませんが、少なくともわたしにとっては、そうですね。今年の社員旅行は福井だぞ、と聞いた瞬間から、わたしの脳裏にはぐつぐつと音をたてて茹でられるズワイガニの姿以外、なんにも思い浮かびませんでした。
泊まった宿がまた、徹底した蟹づくしを売りにしているところでした。
まずは、ほろほろと下の中で身が踊るような新鮮な蟹刺し。絶品でしたね。
それから、甘いあまい、そのくせほどよくだしのきいた茹で蟹ね。これがまた、なんだか湯気までおいしい気がしたものです。
そして焼き蟹。これの香ばしさといったらもう。何と云うか、何ともいいようのない、というか、なんか云えよこの野郎、というか。いや、じっさい、蟹をほおばるときはみんな黙るんですよね。言葉を口から出す前に、蟹のうまみが洪水となって押し寄せてくるから。それが越前蟹ならなおさらです。毛ガニやタラバでは、ここまで堪能できないねきっと。いやまあ、彼らだって充分すぎるほどうまいんだけど。なんか、ちがうんだよね。まあそれはいいや。とにかく、そんなこんなで、昼間どういう名所を訪ねたのかを忘れてしまうくらい、夕食の蟹はわたしにとって心底満足のいくものでした。
朝、お皿のふちにちょこんと載ってた蟹クリームコロッケがまた、愛嬌があってよかったなあ。これだから、社員旅行という行事だけは、ふだんどんなにいけすかない上司にこき使われようと我慢して、参加しないわけにはいかないんですよ、ほんと。この会社は毎年こうして、景色の美しさより食べ物のうまさを優先するかのような場所選定をしてくれるんですよね。来年は、どんなうまい食事を出すところに連れてってくれるんだろう。
わたしがこの会社を辞めずにいるのは、殆どそれを確かめるためにだけ一年すごしているからだ、なんて、こりゃさすがに云いすぎかな。
しかしそれにしても、今年の福井の越前蟹は、ここ数年の社員旅行では最高の部類でした
よ。