みんな揃ってカニ!

単身赴任が明けて主人が福井に帰ってきました。
京都の大学に行っているお兄ちゃんも、それに合わせて帰省してきてくれた。
うれしいなぁ、久々に家族かが揃ったのだから、と言うとみんな声をそろえてあとを続ける。――カニ食べに行こう!
そういうわけで、今日の晩ご飯は、こういう時にはいつも行くあの店で、越前ガニと牛しゃぶとマグロのコース。
って、なぜカニを食べに行くのに牛しゃぶやマグロがついてくるのかはよく判らないけれど、そこはそれ、わたしのうれしさの現れととってもらいましょう。さいわい、わたしは――というか家族みんなそうなのですが、食べものの好き嫌いは全くない。カニに添えて出てくるのが肉でも魚でも野菜でも、大歓迎です。要するに、郷土の誇り越前ガニを、ほかのいろんな魅力的な食材で盛り立てよう、とそういうことなのですよ!
お店について、どんなメニューなのかわくわくしながら待ってると、軽いお通しのあとに運ばれて来たのがカニマヨサラダで、ここからもうカニの世界が始まっているわけです、と思ったら、ついで出てきたマグロの刺身とお寿司の盛り合わせが、主役はカニだけじゃないのよ、と主張しているみたいにおいしかった。
それから、お待ちかねの茹で越前ガニと、国産牛しゃぶのコンビ。
主人とお兄ちゃんの、顔じゅうほくほくさせながら鍋の湯気の中で肉やカニの身を頬張る姿は”男の子”の子どもっぽさをあますところなく体現していて笑ってしまいました。
とりわけ主人の、越前ガニへのなつかしがりようったらなかった。その横で私がしじゅうニコニコしっぱなしなのも、娘には妙にくすぐったいような光景に映っていたことでしょう。
メニューはそれからカニと長芋のチリマヨソースとか若鶏とチーズの黒胡椒焼きとかいった何やらフクザツな世界に突入していき、やがて、〆のセットにはうどんとご飯のどっちがいいかの家族会議が始まりもちろん満場一致でカニ牛雑炊。そんな名前の料理があるかどうかはわからないのだけど(笑い)…。
京都に下宿しているお兄ちゃんは、幻のカニと呼ばれる間人ガニを一度だけ食べる機会に恵まれたらしい。ゼミの教授が学生たちにごちそうしてくれたのだそうです。お兄ちゃんの話から、なんだか楽しそうな雰囲気だけは伝わってきた。あたしも早く大学行ってみたいな、と娘が楽しそうに話していて。
「で、どうだった? うちらの越前ガニと較べて」「いい勝負かな。向こうも負けちゃいない。つーかまあ、同じズワイガニには違いないわけだからな。けどあれだな、やっぱこっちで食うカニのほうが、なんつーか落ち着くかな」……どうやら、味の問題ではないみたい。
こうして、ひとしきり久しぶりのカニを楽しんだあと、デザートのゆずアイスの冷たさに口をすぼめながら、あと何回みんなでここへご飯食べに来られるんだろうとふと思った。いやいやもう少ししたら孫と一緒かな。あ~楽しみ!