献上ガニ

「冬の味覚の王者『越前がに』は、福井県が誇る特産品であり、全国唯一の皇室献上ガニでもあります。」
私は県の特産品などを皇室に献上する、そういった行為そのものを知るものではありませんでした。私たちが、盆・正月に、お世話になった方、上司や実家へお中元・お歳暮を持っていくような、そんな次元の低い行為とは断然違います。越前がにには皇室へ献上できるほどの品格があります。
歴史をひも解けば、日本におけるカニ漁は1500年代、安土桃山時代に始まったといわれています。三国港で水揚げされた『越前がに』は、地元三国町の4軒の魚問屋から、毎年1件が担当しています。献上日(11020日)に水揚げされたものの中から極上品を選び、天皇・皇后両陛下をはじめとする7つの宮家に献上されます。

安土桃山時代から食べられていたであろうズワイガニ。しかも福井(越前)では他地域に送ったり、特産品として紹介するなど、その美味しさは広く知れ渡っていきました。そして明治421909)年、越前のカニを皇室に献上することで、名実共に全国ブランドとなったのです。献上がにの記載は、明治431910)年元旦、地元新聞にあります。当時の福井県知事が、四ケ浦村(現、越前町四ケ浦)で獲れたカニを東宮御所に献上したと書かれてあり、献上は今日まで続いています。現在は三国港で水揚げされた『越前がに』が毎年、皇室に届けられています。

福井県の人にとっては、この越前ガニ、特産品でもあるが故に宝物のような存在であろうと思われる。たかがカニとはいうものの、皇室に献上されるほどの越前ガニである。見た目も味も間違いはない。今まで、私の中でカニに対する認識はどんな種類であろうが、全部一まとめにして「カニ」だった。ここで一つ知識を得た。カニといえば、越前ガニのズワイガニ以外にない。美味しい「越前ガニ」にこれからも出会っていくよ。

今回は献上される越前ガニにこだわってみました。越前ガニは高価なカニです。