越前の特産品

福井県、越前の特産品として真っ先に挙げられるのが、冬の味覚の王様としても有名な越前ガニではないだろうか。冬の到来とともに漁が解禁されて、多くの人々をその味で楽しませてくれる。実は越前には、この越前ガニの他にも様々な特産品がある。その一つとして挙げられるのが、へしこである。へしこというのは、福井の冬の重要な保存食である。サンマ、イカなど様々な海産物で作られるへしこであるが、特に有名なのがサバのへしこだという。その起源は江戸時代の中ごろといわれており、古くからこの地域で親しまれてきた食べ物であるということがわかる。へしこは、新鮮な魚を水洗いして塩漬けにしたのちに糠漬けにする。そのまま一年ほど待つと、魚が塩と糠によって熟成されて冬の越前の味覚が完成するという。へしこはお酒の肴になるほか、お茶漬けとの相性もいいようだ。また、越前は水仙でも有名である。越前海岸は房総半島、淡路島と並んで水仙の日本三大群生地の一つとして知られており、冬の越前の見どころとなっているほか、越前の水仙は日本全国に出荷されているそうだ。
また、越前焼きも越前が誇る特産品の一つである。日本六古窯に数えられる越前焼きは、瀬戸、常滑、信楽、丹波、備前と並んで長い歴史を持つ焼き物だそうだ。その歴史は平安時代末期までさかのぼり、現在では200あまりの当時の窯が発見されているという。これらの窯では、かめ、つぼ、すり鉢、とっくり、などの日用品が焼かれていたようだ。現在でも、食器、茶器をはじめとするさまざまな焼き物が越前の窯で焼かれているのだという。
そのほか、たけのこも越前の特産品の一つとして知られている。越前のたけのこは赤土で育つために甘味があって柔らかく、またアクが少ないことが特徴だという。
越前の特産品というと、越前ガニをはじめとする海産物を想像してしまいがちである。越前には、新鮮な海産物はもちろん豊富にあるが、そのほかにもさまざまな特産品が存在しており、とても魅力的な地域であるということがよくわかる。