日本海の夕日

日本海の夕日は美しい。海に沈む夕陽、半島に沈む夕陽、岩陰に沈んでいく夕陽、様々な夕陽が楽しめる。夕陽は今日一日の終わりを告げる瞬間である。夕方、太陽は真っ赤になって大空を染める。そして陽は落ちて、赤からオレンジ色になり、グレーの世界になっていく。大気と海の狭間に沈む太陽。その瞬間がなんとも言えない郷愁をさそう。今日のこと、過去のこと、大事な人たちのこと、つらいこと、楽しいこと、そして明日への希望に満ちた思い・・・それらが頭の中に、いや心の中に交錯する。ほんの数分の夕陽劇場、毎日毎日繰り返される劇場。でも日本海のその劇場は「日本海夕陽劇場」とでも名付けたいぐらいだ。若狭の海も、越前の海も、その劇場の名にふさわしいスケールがある。美しさがある。何故、日本海の夕陽はこれほどまでに郷愁を誘うのか?同じ夕陽でも何故これほどまでに日本海の夕陽は美しいと感じるのか?何故ここまで心に響くのか?それは私だけなのか?その謎はまたいつの日か解明しようと思う。

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